家族葬

親族のみで行う家族葬の考え方

この記事で分かること

  • 親族のみで行う家族葬に法的・社会的な制限はなく、ご家族の意向で選択できます。
  • 参列者の範囲は「親族の何親等まで」など、あらかじめ方針を決めておくとトラブルを防ぎやすくなります。
  • 参列できない知人・友人への連絡は、葬儀後に書面でお知らせするのが一般的です。
  • 親族のみの場合でも、葬儀の進行・マナーは通常と変わりません。

親族のみで行う家族葬を選ぶ理由

「できるだけ近しい人だけで、静かに送りたい」——そのような気持ちから、親族のみで家族葬を行うことを希望されるご家族は少なくありません。参列者を親族に絞ることで、ご家族の間でゆっくりと故人を見送る時間が生まれます。

親族のみの家族葬を選ぶ理由として、以下のようなものが挙げられます。

  • 故人が生前に「大げさにしないでほしい」と希望していた
  • 高齢や体調への配慮から、参列者への対応負担を減らしたい
  • 故人の交友関係が限られており、親族で十分にお別れができる
  • 地方から多くの方に来ていただくことが難しい状況にある
  • 職場関係者や近隣への連絡・対応をシンプルにしたい

いずれの理由であっても、親族のみで葬儀を行うことは一般的に行われており、社会的にも受け入れられている選択です。

参列者の範囲をどう決めるか

「親族のみ」といっても、どこまでを親族とするかは家族によって異なります。「配偶者・子・孫のみ」とする非常に小規模なものから、「三親等以内の親族全員」とするものまで、さまざまな考え方があります。

範囲の決め方の一例

参列者の範囲を決める際の基準として、以下のような考え方があります。

  • 続柄で決める:「子・孫・兄弟姉妹まで」など、続柄を基準にする方法
  • 親等で決める:「二親等以内」「三親等以内」など、親等数で線引きする方法
  • 故人との関係性で決める:続柄にかかわらず、故人が生前に親しくしていた方を優先する方法

いずれの方法も正解ではなく、ご家族の状況に合わせて決めることが大切です。ただし、「誰かを入れてあの人を省く」という状況が生じると後々のトラブルにつながることもあります。範囲が境界上に迷う場合は、少し広めに声をかけるか、全員に同じ基準で対応することをおすすめします。

範囲を絞る際の注意点

親族の中でも、普段から付き合いの深い方には声をかけ、そうでない方には知らせないというケースがあります。この場合、後から「なぜ知らせてくれなかったのか」という不満につながる可能性があります。

特に故人の兄弟姉妹やその子(甥・姪)を省く場合は、事後の対応も含めて丁寧に進めることをおすすめします。状況により異なる場合がありますので、詳細はご相談時にお話しください。

参列できない方への連絡

親族のみで葬儀を行う場合、知人・友人・職場関係者など、参列できない方が多くなります。このような方々への連絡の方法と時期について整理します。

連絡のタイミング

葬儀前に連絡を出すと「参列を希望する」という申し出が来た場合の対応が難しくなることがあります。そのため、葬儀が終わった後に「家族葬として執り行った」旨をお知らせする方法が一般的です。

連絡のタイミングは、葬儀後1〜2週間以内を目安とすることが多いですが、特に決まりはありません。

連絡の方法と内容

連絡の方法としては、以下が用いられます。

  • 死亡通知・葬儀後のご挨拶状(はがき・封書):最も丁寧とされる方法
  • 電話:親しい方への連絡として適している
  • メール・SNS:現代では使われることも増えていますが、格式を重視する場合は書面を優先する

挨拶状には「故人の遺志により、家族のみにて葬儀を執り行いました」などの表現を用いるのが一般的です。参列できなかった方に対する配慮の言葉を添えると、より丁寧な印象を与えます。

当日の進行と注意点

親族のみで行う家族葬といっても、葬儀の進行や作法そのものは通常と変わりません。通夜・告別式・火葬という流れを経て、故人を見送ります。

当日の流れ

少人数であっても、葬儀の進行には喪主・施主の役割が必要です。読経中の焼香の順番、出棺の際の役割分担、火葬場での収骨など、基本的なマナーは守りながら進めます。葬儀社のスタッフが当日の進行を丁寧にサポートしますので、初めての方でも安心して臨んでいただけます。

参列者へのご案内

参列される親族の方の中には、高齢の方や遠方からいらっしゃる方もいるかもしれません。式場への交通手段・駐車場の有無・当日の服装の確認など、必要な情報を事前にお伝えしておくと当日スムーズです。

また、少人数であることで、式の後にゆっくりと思い出を語り合う時間を設けやすくなります。「故人らしいお別れ」を実現するためのアイデアについても、事前相談でご相談いただけます。

形式の相談

「親族のみで行いたいが、どのような形にすればよいか」「範囲をどこまでにするか迷っている」という段階からでも、事前相談をご活用いただけます。正解のない問いに対して、ご家族がご自身の納得できる判断を下せるよう、丁寧にご対応します。

詳しくは家族葬プランまたは事前相談のご案内をご覧ください。また、参列者の設定や形式については家族葬・一日葬の比較も参考になる場合があります。

FAQ

よくある質問

Q.親族のみで葬儀を行うことに、法律上の問題はありますか?
A.法律上の問題はありません。参列者の範囲に関する法的な規制はなく、ご家族の判断で自由に設定できます。
Q.親族のみと決めたのに、参列を希望する知人が現れた場合はどうすればよいですか?
A.「故人の遺志により、家族・親族のみで執り行います」とお伝えすることが一般的です。丁重にご断りし、後日改めてご弔問いただくようお伝えする方法もあります。
Q.葬儀後に知人・友人へ連絡する際、どのような文面が適切ですか?
A.「故人の遺志により、近親者のみにて家族葬を執り行いました。生前のご厚誼に深く感謝申し上げます」など、感謝の言葉と事後報告を組み合わせた文面が一般的です。
Q.親族のみの葬儀でも、香典は受け取りますか?
A.親族のみの場合でも香典を受け取るのが一般的ですが、「香典辞退」とされる場合もあります。事前にご方針を決め、参列者へお伝えしておくとスムーズです。

この記事の著者

稲垣屋葬儀店

東京都葛飾区堀切の地域密着型葬儀社。葬祭ディレクター1級取得・葛飾区民葬儀取扱店。 ご家族の大切なお別れをお手伝いしています。