弔電を送るときの基本|文例・送り方・タイミング
この記事で分かること
- ・弔電は葬儀・告別式に参列できない場合に、弔意を伝えるために送る電報・メッセージです。
- ・弔電は告別式の前日までに届くように手配するのが基本的なマナーです。
- ・文章には「忌み言葉」(重ね言葉・直接的な死の表現など)を使わないよう注意が必要です。
- ・宗教・宗派によって適切な表現が異なるため、可能であれば確認してから送ることが望ましいです。
目次
弔電とはどのようなものか
弔電とは、葬儀・告別式などに参列できない場合に、故人や遺族へ弔意を伝えるために送る電報やメッセージのことです。NTTや各種電報サービスを通じて送ることができ、式場宛に届けられた弔電は、告別式の際に読み上げられることが多いです。
弔電を送ることは、参列できなくても「気持ちを伝えたい」という誠意の表れとして、日本の葬儀マナーの中で重要な位置を占めています。特に遠方に住んでいる方、急な都合により参列が叶わなかった方が活用する方法として広く認知されています。
弔電と参列の関係
弔電はあくまで「参列の代替手段」であり、可能な限り参列することが基本です。ただし、遠方・体調・仕事の都合など、やむを得ない事情がある場合に弔電を送ることは適切なマナーとして認められています。
いつ・どのように送るか
弔電を送る際には、タイミングと宛先・差出人の情報を正確に伝えることが大切です。
送るタイミング
弔電は告別式が始まる前に届くようにするのがマナーです。告別式の前日の午前中〜午後までに手配できると安心です。訃報を受けてから式まで時間が短い場合は、可能な限り速やかに手配しましょう。
お通夜に送ることもありますが、一般的には告別式に合わせて送ることが多いです。
宛先の書き方
弔電の宛先は、葬儀が行われる式場(葬儀社の名称・住所)あてに送ります。喪主の氏名を宛名とし、「○○様方」「○○葬儀社 ○○様(喪主名)宛」のように記載します。自宅で葬儀が行われる場合は自宅宛となります。
喪主のお名前が不明な場合は「○○様(故人名)ご遺族様」などとする場合もあります。
弔電の送り方
弔電はNTTの電報サービス(D-MAIL)や民間の電報・メッセージサービスを利用して送ることができます。電話・インターネットで申し込み可能で、台紙(プリザーブドフラワー付きのものなど)を選べるサービスもあります。費用は台紙・文字数・オプションによって異なりますが、目安として1,000円〜5,000円程度のものが多いです。
文章の基本(文例例示)
弔電の文章は、簡潔・丁寧・誠実であることが基本です。長文は不要であり、数行でまとめるのが一般的です。
忌み言葉を避ける
弔電の文章では以下のような「忌み言葉」を使わないことが求められます。
- 重ね言葉:「たびたび」「重ね重ね」「再び」「続いて」など(不幸が重なることを連想させる)
- 直接的な表現:「死亡」「死ぬ」など(「逝去」「ご永眠」などに言い換える)
- 生死に関する言葉:「生き返る」「元気になる」など(回復の見込みがないことへの配慮)
一般的な文例(仏式・宗教不明の場合)
以下は文例の一例です。状況に応じてアレンジしてご使用ください。
- 「ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。心よりご冥福をお祈りいたします。」
- 「突然の悲報に、言葉もございません。○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。」
- 「ご生前の○○様のご厚情に深く感謝するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。」
喪主・遺族へのお悔やみの言葉を添えることも適切です。
宗教に合わせた表現の違い
弔電の文章は、故人の宗教・宗派に合わせた表現を用いることが望ましいです。
仏式の場合
「ご冥福をお祈りします」「安らかにご成仏されますよう」などの表現が用いられます。ただし、浄土真宗では「冥土」の概念がないとされるため、「ご冥福」という表現を避ける場合もあります。
神式の場合
「ご冥福」「ご成仏」などの仏教的な表現は避け、「安らかにお眠りください」「御霊が安らかに鎮まられますよう」などの表現が適切です。
キリスト教式の場合
「御霊のご平安をお祈り申し上げます」「天のみもとにてお安らかに」などの表現が使われます。「ご冥福」という表現はキリスト教になじまないとされることがあります。
宗教が不明な場合は「安らかにお眠りください」など宗教色の少ない表現が無難です。
送れなかった場合の対応
葬儀に間に合わず弔電を送れなかった場合や、訃報を遅れて知った場合は、後日お悔やみの手紙を送ることが適切です。手紙には、訃報を遅れて知った旨の断りと、お悔やみの言葉を記します。
また、後日弔問に伺うことも、誠意を伝える方法の一つです。弔問の場合は、事前に遺族にご都合をうかがってからお伺いするのがマナーです。
FAQ
よくある質問
- Q.弔電はいつまでに送れば式に間に合いますか?
- A.告別式の当日午前中までに届くよう手配するのが基本ですが、前日中に届けられると安心です。訃報を受けたら速やかに手配することをおすすめします。
- Q.弔電の台紙はどのようなものを選べばよいですか?
- A.白や落ち着いた色合いの台紙が一般的です。プリザーブドフラワー付きのものや、電報サービスで用意されている弔電用の台紙から選ぶと安心です。派手なデザインのものは避けましょう。
- Q.メールやSNSでのお悔やみは弔電の代わりになりますか?
- A.メールやSNSは略式の手段であり、正式な弔電の代替とはなりません。関係が親しい場合に添えるメッセージとしては使われることがありますが、できれば電報や手紙の形で送ることをおすすめします。
- Q.弔電と香典は両方送るべきですか?
- A.参列できない場合は、弔電を送るとともに、香典を現金書留で郵送する方法があります。両方送ることも、弔電のみとすることも状況次第ですので、関係性に応じてご判断ください。
この記事の著者
稲垣屋葬儀店
東京都葛飾区堀切の地域密着型葬儀社。葬祭ディレクター1級取得・葛飾区民葬儀取扱店。 ご家族の大切なお別れをお手伝いしています。